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染織日記+あるふぁ 〜 染めて織って縫っての制作日記 と 日々のあれこれ小さな出来事日記。 ごゆるりとお付き合いをお願いいたします。

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ウコンでシルクショールを染める

手織りシルクショールをウコンで後染めをする、というお仕事をいただきました。
太めで撚りの甘い、ふわっと温かみがある絹糸で織られたショール。生成り糸で織られているので色は絹そのままの白。これを染めたいとのこと。


化学染料か植物染料か、どちらにしますかとお聞きすると植物染料でというお答え。しかし自生の植物で染めるているので、この時期だと栗、マリーゴールド、ぎりぎりでアカソ。あとは保存しているウメノキゴケと、染料店から購入したウコンくらい。
その数少ない染料から、お選びいただいたのは・・・ウコン染めの黄色。
061024aシルクショール(52×155)とウコン
ショールの重さ200gに対して、ウコン100gを用意。ミキサーで粉末にしてから使用します。
いつもは植物で染める時は、染めるもの(糸・布)の重さに対し、同量か2~3倍の量を使います。今回は『柔らかい黄色』をご希望ということで、半量で染めます。
061024c煮出し中・・・
粉末にしたウコンは、ティーパックに小分け。それを不織布の袋に入れて口を輪ゴムで止めます。適当な量の水を用意し、沸騰したところにウコンを入れて15~20分ほど煎じます。煎じる時はボコボコ煮立たせないように、静かに煎じます。今回は1番液のみ使用。
061024bショール準備中・・・
その間に、ショールをぬるま湯につけて、充分に水分をしみこませます。不純物落とし・ムラ防止の為です。今回はぬるま湯につけただけですが、いつも糸を染色する場合は中性洗剤で軽く洗っています。
061024d染色開始~
煮出したウコン液に水を加えて、ショールが充分浸るくらいの量にします。脱水したショールを浸し、ムラにならないよう操りながら染色開始。中火くらいでゆっくりと染液の温度をあげていきます。温度が上がると共に黄色が濃くなっていきます。沸騰したら火を弱め、ボコボコ煮立たせないように高温を保ち20~30分煮染めします。
061024e放冷中・・・
火から下ろし、染液が室温に下がるまで置きます。染色開始の温度の上昇、染色後の温度の下降。温度変化により色素が染み込んでいきます。放冷中もたまに布を動かします。
061024f脱水
室温まで下がったら取り出し、洗わずにそのまま脱水します。染液は媒染後に使うので捨てずに取っておきます。
061024g媒染中・・・
脱水後、媒染をします。椿灰汁に10~20分浸したあと、水洗いをし脱水します。
ウコンは媒染剤による色の変化は少ないです。焼ミョウバンで蛍光っぽい黄色。灰汁媒染でミョウバンより柔らかい黄色。鉄媒染で渋みのある黄色ってところです。
061024h再び染液へ・・・
水洗い・脱水後、再び染液に戻し5~10分漬けおきます。しっかり媒染剤と色素を定着させます。
061024i乾燥中・・・
洗った後の水に黄色がでなくなるまで濯ぎます。媒染剤が残っていると後々に糸が痛むのです。脱水したら形を整えて陰干しをします。
061024j仕上げ
乾いたら最後の仕上げ。染色中に房が絡まないように、さらしで挟んで縫い止めておいたのを外して完成です。
↑画像からショールは絹。さらしは木綿。同じ染色工程で染まり具合がこれだけ違うことがわかりました。

染め上げたショールは昨日の美容室帰りに納品してきました。注文品というのはご期待通りに作るのが難しくてドキドキします。人の頭の中はのぞけない・・・説明から察しをつけて『えい! これでどうだ!』で感じで納品します。ウコン染めの黄色いショールはお気に召していただけたご様子でホッ・・・としたあとに、嬉しさがじわり。喜んでもらえるのって嬉しい! 楽しいお仕事をさせていただきました。ありがとうござました!

※染色方法は私なりのやりかたなので、正しくないところもあるかと思います。一例としてご覧いただければと思います。

| 草木染 | 21:57 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Hello!

ほうっ。こうやって染めるのね。染屋にいるくせに染めたことのない私。(まぁ織子だからね。)なんだかすごく分かりやすい説明で納得。手間がかかっているのね。
出来上がった色が温かみがあって、丁度これからの季節ヘビーローテーションになりそうな一品だね。すばらしぃ。。

| にえっぺ | 2006/10/25 01:17 | URL |

Res:

>にえっぺさん
分業制で織子だからね。
染色に関するお客さまのつこっんだ質問ワカラナイヨネ。

作ったものは大事に仕舞われているより、使って貰える方が断然嬉しい。これからの季節、たくさん役立つと良いなあ~。

| トコ | 2006/10/25 17:42 | URL | >> EDIT















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